【徹底解剖】日本の伝統文様大辞典!あなたは何種類知ってる?

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日本伝統文様辞典

文様の始まりは原始時代、恐怖や不安を呪術的な祈りを込めて絵や形によって静めようとした事からだと言われています。
文様は時代の流れと共に、多種多様な文様が生み出されてきました。
日本の伝統文様の原形は、平安時代の遣隋使廃止により、それまで隋や唐から伝えられていた文様が、平安貴族の美的感性から生まれた「日本独特の文様」へ変貌して完成していったと考えられています。
日本の美しい四季から日本人が持つ自然に対する独特な感受性や、仏教の思想などが今なお使われ伝えられる「日本伝統文様」を創り上げていったと思います。
そんな素敵な「日本伝統文様」をご紹介致します。

植物文様

日本には四季があり、春夏秋冬の草花を愛できた日本人は感性をこの植物の文様に込めて生活に取り入れてきました。
植物文様は奈良時代までは中国からの影響えを強く受けた「唐草文」や「唐花文」が多くみられていたが、平安時代の遣唐使廃止をきっかけに唐風から脱却し和風へ植物文様が変化していきます。

花や草木の文様
葵文
(あおいもん)
秋草文
(あきくさもん)
朝顔文
(あさがおもん)
薊文
(あざみもん)
紫陽花文
(あじさいもん)
粟文
(あわもん)
稲文
(いねもん)
銀杏文
(いちょうもん)
梅文
(うめもん)
瓜文
(うりもん)
女郎花文
(おみなえしもん)
沢瀉文
(おもだかもん)
万年青文
(おもともん)
楓文
(かえでもん)
杜若文
(かきつばたもん)
柏文
(かしわもん)
酢漿草文
(かたばみもん)
花鳥文
(かちょうもん)
勝見文
(かつみもん)
桔梗文
(ききょうもん)
菊文
(きくもん)
桐文
(きりもん)
栗文
(くりもん)
河骨文
(こうほねもん)
桜文
(さくらもん)
柘榴文
(ざくろもん)
笹文
(ささもん)
羊歯文
(しだもん)
忍草文
(しのぶぐさもん)
棕櫚文
(しゅろもん)
菖蒲文
(しょうぶもん)
水仙文
(すいせんもん)
薄文
(すすきもん)
竹文
(たけもん)
チューリップ文
(ちゅーりっぷもん)
丁子文
(ちょうじもん)
土筆文
(つくしもん)
蔦文
(つたもん)
躑躅文
(つつじもん)
椿文
(つばきもん)
鉄線文
(てっせんもん)
茄子文
(なすもん)
撫子文
(なでしこもん)
合歓木文
(ねむのきもん)
萩文
(はぎもん)
瓢箪文
(ひょうたんもん)
藤文
(ふじもん)
葡萄文
(ぶどうもん)
葡萄栗鼠文
(ぶどうりすもん)
芙蓉文
(ふようもん)
牡丹文
(ぼたんもん)
松文
(まつもん)
松葉文
(まつばもん)
海松文
(みるもん)
柳文
(やなぎもん)
山吹文
(やまぶきもん)
百合文
(ゆりもん)
竜胆文
(りんどうもん)
蓮華文
(れんげもん)
若松文
(わかまつもん)
唐草文
(からくさもん)
唐花文
(からはなもん)


動物文様

日本では昔から小さいものを愛でる文化があります。
雀や兎、鹿や昆虫、魚といった小動物が文様のモチーフに取り込まれ、装飾文様として多く使用されていたようです。

生き物の文様
犬文
(いぬもん)
兎文
(うさぎもん)
馬文
(うまもん)
海老文
(えびもん)
貝文
(かいもん)
亀文
(かめもん)
烏文
(からすもん)
雁文
(かりもん)
魚文
(ぎょもん)
金魚文
(きんぎょもん)
孔雀文
(くじゃくもん)
鯉文
(こいもん)
蝙蝠文
(こうもりもん)
鷺文
(さぎもん)
猿文
(さるもん)
鹿文
(しかもん)
獅子文
(ししもん)
雀文
(すずめもん)
鶺鴒文
(せきれいもん)
象文
(ぞうもん)
鷹文
(たかもん)
蛸文
(たこもん)
千鳥文
(ちどりもん)
燕文
(つばめもん)
鶴文
(つるもん)
蝶文
(ちょうもん)
虎文
(とらもん)
蜻蛉文
(とんぼもん)
鶏文
(にわとりもん)
猫文
(ねこもん)
鳩文
(はともん)
栗鼠文
(りすもん)



自然活動文様

季節に恵まれた日本では、春夏秋冬の天象や海、山などが様々な顔を魅せ日本人の心を動かしてきました。
そんな四季の移り変わりの中で生まれた自然現象文様は、日本人の自然に対する美意識が色濃く反映され、今もなお多く残っている。

自然の営みの文様
雨文
(あめもん)
稲妻文
(いなずまもん)
岩文
(いわもん)
霞文
(かすみもん)
観世水文
(かんぜみずもん)
雲文
(くももん)
氷文
(こおりもん)
山水文
(さんすいもん)
水文
(すいもん)
青海波文
(せいがいはもん)
滝文
(たきもん)
月文
(つきもん)
波文
(なみもん)
日象文
(にっしょうもん)
風景文
(ふうけいもん)
雷文
(らいもん)
雪文
(ゆきもん)
雪輪文
(ゆきわもん)


器物文様

器物文様とは、道具や生活用具などをモチーフにした文様の事です。
建具類、食器類、楽器類、工具類、装身類、遊戯類、武具類、宗教類など様々な道具が文様に落とし込まれてきました。
特に桃山時代から多く使用されるようになり、江戸時代には器物文様は多様化し、多くの人々が愛用していたようです。

器物の文様
錨文
(いかりもん)
糸巻文
(いとまきもん)
団扇文
(うちわもん)
烏帽子文
(えぼしもん)
扇文
(おうぎもん)
鬼遣文
(おにやらいもん)
貝合せ文
(かいあわせもん)
額文
(がくもん)
傘文/笠文
(かさもん)
兜文
(かぶともん)
唐子文
(からこもん)
几帳文
(きちょうもん)
杵文
(きねもん)
九曜文
(くようもん)
源氏車文
(げんじぐるまもん)
源氏香文
(げんじこうもん)
御所車文
(ごしょぐるまもん)
琴柱文
(ことじもん)
冊子文
(さっしもん)
色紙文
(しきしもん)
将棋駒文
(しょうぎこまもん)
人物文
(じんぶつもん)
銭文
(ぜにもん)
草紙文
(そうしもん)
辻が花文
(つじがはなもん)
槌車文
(つちぐるまもん)
鼓文
(つづみもん)
鳥居文
(とりいもん)
南蛮人文
(なんばんじんもん)
南蛮船文
(なんばんせんもん)
羽子板文
(はごいたもん)
橋文
(はしもん)
花筏文
(はないかだもん)
花籠文
(はなかごもん)
花車文
(はなぐるまもん)
檜扇文
(ひおうぎもん)
船文
(ふねもん)
宝巻文
(ほうかんもん)
宝珠文
(ほうじゅもん)
八つ橋文
(やつはしもん)
矢羽根文
(やばねもん)
矢来文
(やらいもん)
輪宝文
(りんぼうもん)



幾何学文様

幾何学文様とは、点や面や直線、曲線によって構成した抽象的な連続模様の事です。
別の名を原始文様とも言われているようです。
縄文、弥生、古墳時代の文様といえば大半が幾何学文様だったよで、単純な線や点、面から時代が進むにつれて複雑に変化し、流水状や扇状、菱形、亀甲などが生まれたようです。

幾何学の文様
麻の葉文
(あさのはもん)
網代文
(あじろもん)
網目文
(あみめもん)
井桁文
(いげたもん)
石畳文
(いしただみもん)
渦巻文
(うずまきもん)
鱗文
(うろこもん)
円文
(えんもん)
籠目文
(かごめもん)
唐草文
(からくさもん)
釘抜き繋ぎ文
(くぎぬきつなぎもん)
蜘蛛の巣文
(くものすもん)
格子文
(こうしもん)
鮫小文
(さめこもん)
七宝繋ぎ文
(しっぽうつなぎもん)
縞文
(しまもん)
菱繋ぎ文
(ひしつなぎもん)
菱文
(ひしもん)
分銅繋ぎ文
(ふんどうつなぎもん)
桝形文
(ますがたもん)
水玉文
(みずたまもん)
輪繋ぎ文
(わつなぎもん)
輪文
(わもん)




様式文様

様式的な文様とは、主に有職文様の事です。
有職文様とは、平安時代以降の公家階級の装束や調度、輿車、建築内装などに用いられた伝統的な文様のことを指します。
平安時代の遣唐使廃止をきっかけに唐風から脱却し和風へ有職文様が変化し、平安貴族の美的センスで新しい文化が生まれ、文様も日本らしさが加速していったようです。
この文様は日本の伝統文様として今なお引き継がれており、一般の服飾などの中に溶け込むようになっています。

ファッションの文様
井桁絣文
(いげたがすりもん)
蚊絣文
(かがすりもん)
鹿の子文
(かのこもん)
唐花文
(からはなもん)
亀甲文
(きっこうもん)
鋸歯文
(きょしもん)
沙綾形文
(さやがたもん)
七宝文
(しっぽうもん)
十字絣文
(じゅうじがすりもん)
蜀江文
(しょっこうもん)
襷文
(たすきもん)
立涌文
(たてわくもん)
巴文
(ともえもん)
蛮絵
(ばんえ)
毘沙門亀甲文
(びしゃもんきっこうもん)
卍文
(まんじもん)
文字文
(もじもん)
木瓜文
(もっこうもん)
矢絣文
(やがすりもん)
輪違い文
(わちがいもん)



吉祥文様

古代中国の神仙思想に結びついて生まれたのが吉祥文様です。
神仙思想とは、人の命の永遠であることを神人や仙人に託して祈る思想の事です。
平安時代の吉祥文様の代表的なものとして「鳳凰文」や「龍文」などの中国色が色濃く出ており、時代を経る事により、鎌倉時代に入り神仙思想から脱却し、松竹梅の文様が日本色に染まってきたと言われています。
江戸時代には、松竹梅や鶴亀と共に吉祥の象徴的な文様となり、流行に敏感な庶民まで広まったと考えられています。

縁起物の文様
鯉の滝昇り文
(こいのたきのぼりもん)
鴛鴦文
(おしどりもん)
尾長鳥文
(おながどりもん)
薬玉文
(くすだまもん)
七福神文
(しちふくじんもん)
松竹梅文
(しょうちくばいもん)
松竹梅鶴亀文
(しょうちくばいつるかめもん)
四君子文
(しくんしもん)
宝尽し文
(たからづくしもん)
宝船文
(たからぶねもん)
橘文
(たちばなもん)
鶴亀文
(つるかめもん)
南天文
(なんてんもん)
熨斗文
(のしもん)
富士文
(ふじもん)
鳳凰文
(ほうおうもん)
蓬莱山文
(ほうらいさんもん)
松喰鶴文
(まつくいつるもん)
桃文
(もももん)
竜鳳凰文
(りゅうほうおうもん)
龍文
(りゅうもん)

まとめ

いかがでしょうか?

日本の伝統文様は、沢山の種類が今もな受け継がれており、生活や美術などに取り込まれています。
不思議な魅力のある日本伝統文様を是非、あなたも取り入れてみてはいかがでしょうか?

【お知らせ】

一つ一つに説明ページを設けていきます。
完成するのに時間がかかりますが、気長にお待ちくださいませ。

2024/09/13
紗綾形文の説明ページを追加しました。
2024/09/12
鋸歯文の説明ページを追加しました。
2024/09/07
桐文の説明ページを追加しました。
2024/07/15
菊文の説明ページを追加しました。
2024/07/13
桔梗文の説明ページを追加しました。

クリックして以降を表示する

    • 2024/07/12
      勝見文の説明ページを追加しました。
    • 2024/06/28
      花鳥文の説明ページを追加しました。
    • 2024/05/03
      柏文と酢漿草文と椿文の説明ページを追加しました。
    • 2023/12/15
      兎文の説明ページを追加しました。
    • 2023/1/28
      杜若文の説明ページを追加しました。
    • 2022/10/7
      楓文の説明ページを追加しました。
    • 2022/4/1
      万年青文の説明ページを追加しました。
    • 2022/3/19
      沢瀉文の説明ページを追加しました。
    • 2022/2/27
      女郎花文の説明ページを追加しました。
    • 2022/1/23
      瓜文の説明ページを追加しました。
    • 2022/1/22
      梅文の説明ページを追加しました。
    • 2022/1/14
      銀杏文の説明ページを追加しました。
    • 2021/12/29
      稲文の説明ページを追加しました。
    • 2021/12/28
      粟文の説明ページを追加しました。
    • 2021/12/27
      紫陽花文の説明ページを追加しました。
    • 2021/12/23
      薊文の説明ページを追加しました。
    • 2021/12/22
      秋草文と朝顔文の説明ページを追加しました。
    • 2021/12/21
      葵文の説明ページを追加しました。
    • 2021/12/18
      一つ一つに説明ページを設けていきます。
      完成するのに時間がかかりますが、気長にお待ちくださいませ。



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