今回のテーマはTORAZOUのアクセサリーにて使用しているメイン素材「サージカルステンレス」について。
アクセサリーに使われる金属は様々ありますよね。18金ゴールドやプラチナ900、真鍮、シルバー925やピンクゴールド、14kgfなど。
では何故当店で「サージカルステンレス」を採用しているか、サージカルステンレスのメリットとデメリットを徹底解説していきます。
金属アレルギーが引き起こす原因
アクセサリーや時計、歯科金属など、私たちが日常的に身に着けている金属から汗や熱などで溶け出した金属イオンが、体内のたんぱく質と結合し、新たなたんぱく質に変性します。私たちの体がそれを「異物」とみなすことによって、アレルギー反応が生じます。これが金属アレルギーの症状が引き起こす仕組みです。
タトゥーやアートメイク、食品に含まれる金属が原因となる場合もあるそうです。
アクセサリーからだけではないようです。
金属アレルギーの種類は2つ
金属アレルギーには、上記の症状や原因によって2種類に分けられます。
接触皮膚炎
文字通り金属が直接肌に触れた部位に起こる金属アレルギーの事です。アクセサリー、時計、アートメイクやタトゥーなどの金属を身に着けた時、触れた部位やその周辺に赤み・かゆみが生じます。
全身性金属皮膚炎
歯科治療で使用された銀歯などの金属や、食品に含まれる金属が、口の中の粘膜や消化管を経由して、全身に起こる金属アレルギーの事です。症状には、手足にウミが出る掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)や、手足に水ぶくれができる汗疱状湿疹(かんぽうじょうしっしん)などがあります。
アクセサリーから金属アレルギーを防ぐ手段とは?
金属アレルギーは、原因となる金属を含むアクセサリー類を避けることで発症を防ぐことができます。身に着ける金属の特性を知っておくことで金属アレルギーの発症を未然に防ぐ事は可能です。
あなたの健康はあなたが守りましょう!
金属別アレルギーの危険度について
様々な金属がある中、どの金属がアレルギーの危険性が最も高く、最も低いのか下記にまとめました。
金属別アレルギー危険度 | |
---|---|
危険度:極大 | ニッケル・コバルト・パラジウム |
危険度:大 | クロム・スズ・亜鉛 |
危険度:中 | 銅・アルミニウム |
危険度:小 | 金・プラチナ・銀 |
危険度:極小 | チタン・サージカルステンレス・ジルコニウム |
上記の表に示した通り、サージカルステンレスの金属アレルギー危険度はかなり低めです。非常にアレルギーが出にくい金属素材だと証明できます。
余談ですが、チタンやジルコニウム、純度が高い金(22金ゴールド以上)や、パラジウムフリーのプラチナなどはサージカルステンレスよりも金属アレルギー危険度が低いという解説もあります。
個人差があるみたいですので、あくまでも上記の表は目安です。
サージカルステンレスとは? WHAT’S SURGICAL STAINLESS STEEL?
さて、本題のサージカルステンレスとは?どのような金属なのでしょうか?
サージカルステンレスの名称は【サージカル=医療用の】【ステンレススティール=錆びない鉄】という意味で作られた造語です。
「サージカル」の言葉から分かるように主に、医療用メスやその他様々な医療用器具に使われている合金です。
サージカルステンレスとは、俗称です。ステンレスの一種で、鋼材の規格としてはSUS316とかSUS316Lという合金のことをサージカルステンレスと呼んでいます。
サージカルステンレスのメリット
アクサセリーにサージカルステンレスを使用するメリットは以下の4点です。
金属アレルギーの危険度が低い
すでに述べている通り、純度が高い金やチタンなどと同様、サージカルステンレスの金属アレルギー危険度はかなり低めで、非常にアレルギーが出にくい金属素材です。
変色が少なく錆びにくい
なぜステンレスが変色したり錆びたりしない理由は、ステンレスが持つ「不導体皮膜」のおかげです。
不動態皮膜はタフで錆の進行を防ぎ、傷が付いて壊れても周囲に酸素があれば瞬間的に再生する優れた膜です。その膜がステンレスを錆や変色から守っています。
これがステンレスが変色しにくく錆びにくいトリックです。
傷がつきにくい
サージカルステンレスはとても硬く、丈夫です。なんとナイフで傷を付ける事が出来ず、刃が傷む程度の硬さであるとされています。
金や銀、プラチナといった高級で純度が高い素材は、湿気のある場所や高温の場所にて、時々変形してしまうトラブルも多いのですが、サージカルステンレスの場合は、気温にかかわらず変形する心配はありません。
クオリティ以上のリーズナブルな価格
主にアクセサリーに使われる素材の中でも、金属アレルギーを起こしにくいものとして18金ゴールドやそれ以上の金やPT900~1000のプラチナなどがありますが、高価なものになってしまいなかなか手が出せないのが現状です。
しかし、サージカルステンレスは人工的に作られた合金なので、金やプラチナといった貴金属より安価に手に入ります。
以上の4点からサージカルステンレスは価格以上のクオリティが実現できる金属だと思います!
サージカルステンレスのデメリット
リサイズや加工が難しい
サージカルステンレスの特性上、丈夫で硬いためリサイズや加工が容易くできないです。
リングやネックレスなどのデザインチェンジが難しいのは、デザインを生み出す上で少々デメリットですよね。。。
種類がまだ少ない
こちらもデザインをする上で問題が大きいですよね。。。
今はまだサージカルステンレスのピアスやチェーンなどアクセサリーパーツの種類がまだまだありません。。。
しかし、これからサージカルステンレスの需要が増えていくにつれて多くなっていくと思います!
まとめ
当店TORAZOUがサージカルステンレスを何故使用しているか。おわかりいただけただろうか?
高価な貴金属と同様の金属アレルギーの危険度の低さと、傷や錆に強く長く綺麗に輝きが続く事で金属の美しさが魅力的です。
サージカルステンレスはアクセサリーのホープになりつつありますね^^
コメント