【解説】朝顔文とは?日本伝統文様にある朝顔を徹底解剖!

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朝顔文 – あさがおもん –

朝顔文(あさがおもん)とは、朝顔をモチーフにした文様の事です。
朝顔は言わずと知れた「夏」を代表する花でもありますよね。
しかし、朝顔の季語は「夏」ではなく「秋」なんですって!!

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朝顔(あさがお)とは?

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朝顔(あさがお)はヒルガオ科のツル性の一年草で、開花は6~10月頃で夏の風物詩として知られていますよね。
花びらは円錐状の形が多く、青や紫、赤、白、ピンクなどの花色、絞り、縁取り、斑入りなど様々な色や模様があります。
実は、朝顔(あさがお)は、原産はヒマラヤ山脈で奈良時代から平安時代に遣唐使によって中国から日本に持ち込まれ、平安時代初期から薬用として栽培されていたみたいです。
さらに時が流れ、観賞用として江戸時代以降に日本人に愛されるようになりました。
主に、文化・文政の期間(1804~1830年頃)と嘉永・安政の期間(1848~1860年頃)に大流行していたみたいですね。
朝顔(あさがお)の花言葉は「私はあなたに結びつく」「愛情」「結束」です。
ポールや支柱、棒など近くのものにツルを巻きつける姿にちなんでこれらの花言葉が付けられたそうです。

朝顔文(あさがおもん)について

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家紋:蔓丸に朝顔

朝顔文(あさがおもん)は主に浮世絵のモチーフとして多く描かれてきました。
浴衣の柄でもよく用いられますよね。
大正時代の末期では、アールヌーボーライクな朝顔文(あさがおもん)も着物の柄に落とし込まれていたようです。
さらに、朝顔文(あさがおもん)を家紋として用いられ出したのは、朝顔が日本人に愛され始めた明治時代以降と言われています。
しかし、家紋に用いられるようになったものの、短い期間しか花を咲かせない朝顔は「儚い」とされ、家紋としてはあまり発達することはなかったようです。
当時の人々は「マイナスなイメージ」「不吉」に繋がるものは縁起が悪いとし、文様としては使用しても家紋には用いない風習があったそうです。



朝顔文(あさがおもん)が使用されたデザイン

水野年方 「三井好 都のにしき 土用干」 (1905-1906)水野年方 「三井好 都のにしき 土用干」 (1905-1906)
参考:パブリックドメインQ:著作権フリー画像素材集

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※2021/12/23(木)更新※
※2021/12/22(水)更新※



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