【基礎知識】つまみ細工とは?歴史から種類のあれこれを徹底解剖!

tsumiamizaiku accessories
tsumiamizaiku

Hello,Everyone!

オーナーの ”天使とらぞう” です。

今回は、つまみ細工についてお話します^^

現在、つまみ細工と言えば舞妓さんや結婚式や成人式の和装の髪飾りをイメージしますかね?
緻密、繊細で美しい日本の伝統文化ですね^^

そんな、つまみ細工の歴史や素材、種類などをご紹介します!



つまみ細工とは?

つまみ細工とは、小さな正方形の布を『折り』『つまみ』複数を組み合わせ、糊づけし台紙の上で花や蝶を形作り華やかに部屋(インテリア、オブジェなど)や女性(かんざしや髪飾りなど)を彩る東京都指定の伝統工芸です。

つまみ細工の歴史

実は、解っているだけで200年以上の歴史を持つつまみ細工ですが、師匠と弟子の間での技術伝承が行われていたため書物として残っている物が少なく、正確な歴史や技術などは現在あまり解っていないみたいなのです。

つまみ細工の発祥

天明5年(1785年)に京都の康照卿(やすてるきょう)が、妻の古着の切れ端をくす玉のかんざしを作ったのがつまみ細工のはじまり。
彼は竹を曲げて現在のピンセットのような道具を作るなど、道具や技法を研究し、つまみ細工の下げくす玉を作って、後桃園(ごももぞ)の天皇へ献上したと言われています。
すると、そのくす玉を見た宮廷の女官たちが着物の余り布を用いて花飾りなどを真似して作り始めたみたいです。

つまみ細工の広まり

つまみ細工の技法は江戸時代中頃に東に伝わり、江戸の専門職人によってつまみかんざしが作られ始めたみたいです。
江戸では、つまみかんざしは武家だけではなく町娘たち(言わば庶民)の間で大流行し、つまみかんざしは地方から江戸に訪れる人々がこぞって買う『お江戸を象徴する土産』としても重宝されたようです。
華やかで優しいその独特の風情と、庶民にもリーズナブルに買える値段さらに、薄布を主な素材とするので重量が軽く持ち運びも容易かった事から土産物として人気が出た理由だったとも言われています。

明治・大正時代からは、つまみ細工について現存する多くの記録が現れます。
この時期「摘み師」「花簪(はなかんざし)師」等と称するつまみ細工の専業の職人達によりつくられたつまみ細工の技法が一般の女子に広まっていった時期でもあります。
明治30年代半ばには、国が女子教育の一環として手芸全般を奨励し、それに伴いつまみ細工も造花と並び女学校の科目に入りました。
この事で、つまみ細工を技芸として習う人が急激に増加し、つまみ細工を教える技芸学校等も増えたといいます。
明治40年代から大正にかけて技芸学校の教師らによってつまみ細工の教則本も多く出版されていたようです。
つまみ細工の技法は従来の専業職人ではなく技芸学校の教師らにより、広く世間に広まったみたいです。



つまみ細工の生地

つまみ細工には主に羽二重(はぶたえ)と呼ばれる着物の裏地等に用いられる薄い平織の絹やちりめん生地、最近では綿でつまみ細工が出来ています。

羽二重(はぶたえ)

薄手で光沢感があるのが特徴で、絹織物の代表格。
たて糸とよこ糸共に、撚りをかけない生糸(精練していない光沢感のない絹糸)を使い、平織りで生地を織り、精練・漂白の工程を経て羽二重(はぶたえ)生地が完成する。光沢感を出すため、たて糸1本ではなく2本で織ります。
現在では絹ではなく、ポリエステルやレーヨンなどで織られた羽二重もあります。

From/つまみ細工 一凛堂(@ichirindo8716)

ちりめん

たて糸にはほとんど撚り(より)のない糸で、よこ糸を右や左に撚り(より)をかけながら織った生地がちりめんになります。
よこ糸をねじって回している為、織りあがった布の表面は縮み、凸凹が浮き出てくような生地になっております。この生地の表面の凸凹を「シボ」と言うみたいです^^

ちりめん生地はもともと絹糸で織られていましたが、現代ではより強度の高いポリエステルやレーヨンなどの糸で作られたちりめん生地も増えてきました。

ちりめんにも種類があります。

一越(ひとこし)

撚り(より)あるよこ糸は「本」ではなく「越」と呼ばれ、一越(ひとこし)はよこ糸が「一本」です。
歴史の一番長いちりめん生地で、たて糸には撚り(より)をかけず、撚り(より)をかけたよこ糸を交互に織っていきます。
シボがとても細かく、高級品の生地として扱われています。

 

この投稿をInstagramで見る

 

西村健太郎(@xicunjiantailang45)がシェアした投稿

From/西村健太郎(@xicunjiantailang45)

二越(ふたこし)

撚り(より)あるよこ糸は「本」ではなく「越」と呼ばれ、二越(ふたこし)はよこ糸が「二本」です。
撚り(より)をかけていないたて糸に、右撚り(より)と左撚り(より)の糸を今度は2本ずつ織り込んで作られた生地が二越(ふたこし)になります。
シボは大きくなり、生地も一越(ひとこし)より厚く、伸縮性が高く、お手頃な価格で手に入ります。

 

この投稿をInstagramで見る

 

masateru watanabe(@watamasa04)がシェアした投稿

From/masateru watanabe(@watamasa04)



丹後ちりめん(たんご)

京都地方の北部で生まれた丹後ちりめん。
丹後ちりめんには京都らしい高級感のある一越ちりめんで、生地がとても柔らかく美しい光沢もあり、繊細なシボがあるのが特徴です。
染色しやすいという特徴もあります。

From/丸仙株式会社(MARUSEN)(@marusen_1875)

浜ちりめん(はま)

丹後ちりめんの製法が滋賀地方の近江国に伝わり、その製法を発展させたのが浜ちりめん。
シンプルでカジュアルな二越ちりめんが特徴です。
シボが大きく深く、質素にならず、存在感がある生地です。

 

この投稿をInstagramで見る

 

加寿利屋(@kasuriya1_1)がシェアした投稿

From/加寿利屋(@kasuriya1_1)

鬼ちりめん

鶉ちりめん(うずら)、鬼しぼちりめん(おに)、鎖ちりめん(くさり)とも呼ばれます。
ノーマルのちりめんに比べ、シボの立ちが粗いのが特徴です。
左撚り(より)、右撚り(より)の強撚糸(きょうねんし)をよこ糸にそれぞれ4本ずつ、または6本ずつ交互に織った生地です。
主な生産地は京都府丹後です。

 

この投稿をInstagramで見る

 

着物の越田(@kimono_koshida_japan)がシェアした投稿

From/着物の越田(@kimono_koshida_japan)

他にも種類がありますが、今回はここまで^^



つまみ細工の糊(のり)

つまみ細工に使用されている伝統的な糊(のり)は、小麦を原料とするしょうふ糊や米糊(こめのり)、姫糊(ひめのり)等の釜炊き製法で作られた昔ながらの炊き糊です。
現在では、工作ボンド、手芸ボンド(もしかしたら手縫いやミシンなどもあるかも)などと様々な糊(のり)や手法があるので、全てのつまみ細工がこの炊き糊を使用されている訳ではないですが^^

つまみ細工のつまみ方の種類

つまみ細工には、主に2種類のつまみ方があります。

丸つまみ

花びらが文字通り「丸く」ふっくらとした優しさ溢れる丸つまみ。

剣つまみ(けん)

花びらがすっきりと細く尖りスタイリッシュな剣つまみ。

以上2つのつまみ方を組み合わせながらお花や蝶などを作っていきます。
作り方などは次回詳しく見ていきましょう^^

まとめ

いかがでしたか?

一見複雑そうな構成のつまみ細工ですが、正方形の布で基礎的なつまみ方が2種類と簡単な工程で作れちゃうのです!

この丸つまみと剣つまみのつまみ方さえマスターすれば、あとはアレンジし放題って!
アートが無限大に広がりますよね^^
そんな所がつまみ細工の最大の魅力なのかもしれません^^

現在残念ながら日本の学校で教わらない日本伝統工芸のつまみ細工ですが、歴史が長い美しい日本の伝統を皆様(世界の皆様)に知って頂きたいです!

コメント

error: Content is protected !!
タイトルとURLをコピーしました