花鳥文 – かちょうもん –
「花鳥風月」という言葉があるように、日本人は美しい自然の景物の代表として花や鳥、風、月を観賞してきました。
花鳥文(かちょうもん)は、花と鳥を組み合わせたもので、正倉院の宝物にも見られます。
花には草花と木花があり、中には判らないものもあります。
また、鳥も何の鳥か判断し難いものもあります。
このどの種類か判らない花や鳥の文様は、飛鳥や奈良時代のものに多く、花・鳥の名称が判断出来ないものに対して一様に「花鳥文」と呼んでいます。
そんな日本人の美的観点を具現化した花鳥文(かちょうもん)をご紹介致します!
花鳥(かちょう)とは?
花鳥(かちょう)とは、文字通り「花」と「鳥」の事です。
花鳥文(かちょうもん)について
花鳥文(かちょうもん)は、花鳥唐草文や花鳥天平文などが有名で、染織品やその他のあらゆる意匠(いしょう)に広く用いられています。
花鳥唐草文(かちょうからくさもん)
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花と鳥、唐草模様がミックスされた文様です。
花鳥天平文(かちょうてんぴょうもん)
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天平文様とは、正倉院宝物に見られるさまざまな文様の事を指します。
その中の花や鳥が描かれた文様です。
天平花鳥(てんぴょうかちょう)とも呼ばれます。
花鳥文(かちょうもん)が使用されたデザイン
花鳥(かちょう)や花鳥文(かちょうもん)が使用されたデザインを浮世絵でご紹介致します。
銀の着物姿の女の子」 (1890)
ukiyoe-アメリカのスミソニアン博物館
水野年方 「三十六佳撰 初音 万治頃婦人」 (1893)
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豊原国周 「源氏雪見の図」 (1867)
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葛飾北斎 「翡翠・鳶尾艸・瞿麦」
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