【解説】薊文(あざみもん)とは?日本伝統文様にある薊(あざみ)を徹底解剖!

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薊文 – あざみもん –

世界中で250種類以上と種類が豊富で有名な薊(あざみ)は、日本にも100種類ほど生育していて。その中でも多くの種類が固有種であるそうです。
日本では薊(あざみ)を江戸時代から着物の文様として使用し始めたみたいですが、世界は薊(あざみ)を神話にしたくらい昔から愛していたようですね。

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薊(あざみ)とは?

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薊(あざみ)とは、キク科アザミ属の総称で多年草で、開花時期は5月~8月頃、別名は「まゆはき」です。
深く鋭い切れ込みがあり棘を持つ葉っぱと、細く管状の小花が集まり頭状の花が特徴の植物です。
薊(あざみ)の花の名前の由来は、花を摘んだり、折ろうすると手にトゲが刺さって驚くことから、「驚きあきれる」を意味する古語「あざむ」が語源になったという説や、「ギザギザ」のことを「ガガミ」という方言から語源になった説があるようです。
薊(あざみ)の花言葉は「独立」「報復」「厳格」「人格の高潔さ」「人間嫌い」「触れないで」です。
その中でも「独立」「報復」という花言葉は、スコットランドがノルウェー軍に夜襲を受けた際、薊(あざみ)のトゲを踏みつけたスコットランド兵の声でスコットランド軍が追い打ちでき国土を守ったという話に由来しています。
この事から「スコットランドを救った花」として崇められ、薊(あざみ)はスコットランドの国花となっているようです。

薊(あざみ)が絡む神話

薊(あざみ)とギリシア神話

大地の女神マーテルが、詩人であり音楽家でもある羊飼いのダフニスに、恋を打ちあけようとしたところ、ダフニスはそれに気づかずに素通りしてしまった。
失恋した大地の女神は、その悲しみを表現するために薊(あざみ)を創ったといわれます。

薊(あざみ)と北欧神話

北欧では、薊(あざみ)を魔除けや落雷除けにしていたようです。
薊(あざみ)は雷神トールの花とされ、雷神トールは薊(あざみ)を保護していると言い伝えられていたそうです。
そのため、薊(あざみ)を身につけていると、雷神トールが守ってくれると信じられ、雷草とよばれていました。
西洋では、古くから民間薬として用いられ、葡萄酒に入れて飲むと、憂鬱を体内から追い出す効果があると信じられていたそうである。

薊(あざみ)とキリスト教

聖母マリアが処刑されたキリストの十字架の釘を抜き取り地面に埋めたところ、そこから薊(あざみ)が生えてきたといわれます。
そのため「祝福された薊(あざみ)」「聖母の薊(あざみ)」とも呼ばれます。

薊(あざみ)とドイツ民話

ある農夫が、人里離れたメックレンブルクの道を歩いている裕福そうな商人に出遭いました。農夫は商人を殺して金品を奪いました。
商人は最後に、農夫に「薊(あざみ)がお前を報復するだろう」と言い残し息を引き取りました。
その後、農夫は殺人を犯した事や、商人から盗んだ金品を他の人に奪われることを恐れ、毎日怯えるように生活していました。
自分の犯した罪や恐怖に耐えかねた農夫は罪を告白し処刑されました。
農夫が亡くなった後、商人が殺された場所には薊(あざみ)が生え、その蕾は人の頭、枝は手に似ていたそうです。



薊文(あざみもん)について

 

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薊文(あざみもん)は桃山時代まで文様として用いることはなかったが、江戸時代になって着物の柄として使われるようになったみたいです。
比較的新しい文様のようですね。



薊文(あざみもん)が使用されたデザイン

 

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※2021/12/23(木)更新※



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